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2022年度大学職員向けDX人材育成研修

人材育成

大学経営

信州大学では2022年度、大学DX推進の主力となる職員のDXマインド醸成・スキル向上を目指すための研修を開始しました。

これまで実施してきたデジタル技術の基礎知識を習得する「IT力向上研修」「情報セキュリティ研修」に加え、「DX基礎研修」、「RPA研修」、「業務改善アイデアソン」の3つの研修を、e-lerningやワークショップ交えて実施し職員約150名が研修に参加しました。

【DX基礎研修】

DX基礎研修では、DXとは何かという事から、全学挙げてDXに取り組むことへの重要性などをe-learningで学び、これからの信州大学はどうあるべきか、などを議論する集合研修のワークショップを実施しました。研修はDX推進をマネジメントする管理者向けと、DXを推進する担当者向けをそれぞれ開催し、管理者(およびその候補者)50名と推進担当者20名、計70名の職員が参加しました。

集合研修のワークショップでは、信州大学の課題抽出と、それを解決するためにステークホルダーを整理し、向合うべき顧客は誰で、本当に必要なサービスは何かをチームで検討・発表し合うワークショップを実施しました。

DXを推進する担当者向けの研修では、これらのワークショップに加え、サービスを事業化するための企画・提案のポイントなども学び、DX推進に向けた第一歩を踏み出すためのきっかけとなりました。

大学では、職員一人ひとりがDX推進の重要性やマインドを身に付けられるようブラッシュアップを繰り返しながら複数年に渡りDX人材育成を実施する予定です。

(写真:DX基礎研修実施の様子)





【RPA研修】

RPA研修は、信州大学が連携協定を結ぶUiPath株式会社と協力しながら、UiPathの使い方の基礎などを学ぶとともに、BPRを実践するためのフローの書き方・見方などを学ぶ研修です。

信州大学では、附属病院で2017年にRPAを導入し約4,600時間分の業務がすでに自動化されるなど一定の成果が出ています。この成果を大学全体にも波及するよう、各学部から参加希望者を募り、約2ヶ月間にわたりRPAやBPRについて約20名の職員が学びました。講師はRPA開発のスキルを持つ大学職員が担当しています。

今後は、BPR、RPA関係の職員コミュニティを作り、互いに相談しながら開発ができる環境を作っていければと考えています。

(写真:RPA研修実施の様子)



【業務改善アイデアソン】

業務改善アイデアソンは、日常業務で困っていることやボトルネックになっていること、よりよいサービスを提供するために必要なことなどの意見を出し合うことで、業務改革のきっかけや、デジタルサービスの導入などのDXの眼を抽出するための第一歩とするワークショップです。様々な部局・学部に在席する若手職員約30名が参加しました。

(写真:業務改善アイデアソン実施の様子)



(参考)信州大学 2022年度DX人材育成概要



(参考)信州大学 DX人材育成の目指す姿