2025年10月17日に信州大学松本キャンパスとオンラインで開催された「地域DXミーティング」では、自治体、企業等から約20名が参加し、登山（観光）や地域交通が抱える課題と、デジタル技術を活用した解決策について議論されました。

 

地域交通のデジタル活用事例:

事例紹介１： 高齢化が進行する地域（高齢化率約56%）で、運行頻度の低いコミュニティバスの課題に対し、ゴルフカートを改造した自動運転車両（レベル2）を導入しました。
予約システムも活用されています。

 

事例紹介２： 人口減少と高齢化に伴う移動手段不足に対し、AIデマンドタクシーや自動運転バスの実証実験を実施しており、特にAIデマンドタクシーが高く評価されています。バスの位置情報（バスロケーションシステム）の提供や、LINEを活用した予約システムも進められています。

 

登山道駐車場の課題とDXによる対策:

課題: 週末や繁忙期に違法駐車や「駐車場難民」が発生し、緊急車両通行への影響やゴミ・騒音について、問題が深刻化しています。

 

対策事例: 登山口駐車場へのシャトルバス運行やライブカメラでの情報提供、林道への過剰な車両流入の抑制を目的とした駐車場の混雑状況を表示するシステムの導入について議論が行われました。

 

提案されたDX: 今後の対策として、センサー等を活用した駐車場の満空情報のリアルタイム提供、パーク&ライドへの転換促進、AIデマンド交通の活用 、収集したデータの分析に基づく交通施策の最適化などが議論されました。

 

今後の進め方: 登山者向けパーク&ライドに繋がる情報提供やデータ蓄積の仕組み作りを推進する実証事業化を目指すため、ワーキングの立ち上げについて検討することとなりました。